歴史のうねり、個人の移ろい

師走が訪れた。

街が楽しそうにザワツキ始めた。

冷たくピンと張った空気の中ではモノがよく見える気がする。

 

僕は夏生まれだが冬が好きだ。

透き通るように澄んだ空気。

人々の冬の装いや白い息。

穏やかで暖かな部屋の中。

冬の方がぐっすりとよく眠れる。

 

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前回、世界史で特に興味深い点が3点あると言った。

今回はその中の ①歴史が変革する際の要因 について書こうかな。

人間集団の変化(=歴史の変化)と人間個人の変化が同じないしは非常に似通っているところに面白みを感じるので、そこに観点を置いてみる。

 

大きな歴史的転換がある時は必ずそれに伴う理由が存在する。(歴史的変化だけではなく全ての事象においてそうだろうけれども)

 

その本質的な要因になるのは以下3点だと思う。

ⅰ   人間の発展に伴う拡大

ⅱ  対外的勢力からの圧力への反発・逃避

ⅲ 自己の形骸化への反発

 

上記はそれぞれが密接に繋がっていると思う。

ⅰとⅱについての例ではゲルマン民族大移動を挙げたい。

古来よりユーラシア大陸中央部の遊牧民族は強力であったが、その中でもフン族という部族が力を付け頭角を表した。

彼らは紀元後375年からスカンディナビア半島に侵攻したが、

その地に元より居住していたゲルマン民族はヨーロッパ西南部に逃避した。

逃避した先でも彼らは居住する必要があったが、そこでは西ローマ帝国が衰亡期を迎えていた。で西ローマ帝国を滅ぼしフランク王国とかのゲルマン諸国家を建国した。いつの間にかに追われるものが追うものになってるのが面白い。

 

ⅲについては宗教改革が良いだろうか。

(この場合の自己とはキリスト教)

1514年からサンピエトロ大聖堂の建立費用の捻出の為に教皇レオ13世は免罪符(買えば罪が許されるとされる)をガンガン売っていた。腐敗しきった教会の状況を嘆いたルターは「人は信仰によってのみ義とされる」と説き、人々のココロを打ちルター派を形成した。彼らはプロテスタントと呼ばれ、宗教改革をヨーロッパ世界に飛び火させる。そしてカトリックはイエズス会らを結成し、反宗教改革を飛び火させる。

 

前置きが長くなったが、上記のような変革理由は人間個人の精神や生活の変化にも当てはまるように感じる。

 

ⅰ&ⅱ:ある一つの新しい魅力的な考え方を知った時、それ以前のより説得力の弱いもろもろの考え方は弱体化する。

ex.)友人にジャズミュージックを紹介され、そのセクシーさや渋さにココロを奪われた場合、以前は好みだったポップスやロックは押し並べて関心が低くなるかもしれない。(別に僕の例ではない)

 

ⅲ:ある一つの事柄に飽きが来て退屈している場合、新しい風を受け新鮮な空気を取り込みたいと半ば無意識的に欲求している。

ex.)小説ばかりをずっと読んでいたが、新たらしい考えに触れる事も減り多少飽きが来た場合、哲学書や参考書の方が面白く感じるかもしれない。(これは結構そうかも)

 

僕は上記に人間の総和と個人の精神に共通する符号を感じ、それが単純に面白いと思う。

 

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人間の集合的意識・無意識は個人の意識・無意識と分離しているのではなく、繋がっているのかもしれない。個人の思想が集まって民意になり、多くを動かすのはそうだろう。

 

現在はいろいろ歪んでいるけど、本当はとてもシンプルでわかりやすいはず!