ジャスミンの行く末

アルジェリアで凄惨な事件が起きた。凄惨な事件は山のように溢れているけれど。

 

人間の歴史は互いの宗教と思想と利害の闘争の歴史だと思う。

1945年に第二次世界大戦が終結するまでは先進国は飽きもせず年がら年中戦争していた。

 

昔から戦争には様々な理由がある。

生活圏の拡大、宗教の拡大、啓蒙思想、帝国主義、ファシズム。

イギリスは初め宗教の布教を各国で行ったが、それは後に経済発展の為の植民地拡大となった。

日本はアジア圏が西欧社会に支配されないように大東亜共栄圏を築こうという名目で力を奮った。

ドイツは第一次世界大戦で追わされた負債が莫大なもので国民生活は圧迫されていた。その中でヒトラーが台頭した。

 

中世の時代から近代にかけて、西欧の合理的思想は真に普遍的な思想を探して互いに衝突していた。

しかしその結果は思想・文化は多様化するという結果になった。

イスラム社会と西欧社会の対決からキリスト教内部への対決へ。

そして説得力を失った神学から説得力の強い諸科学へ。

 

特に厳格なイスラム社会はシャリーア法を国家の運営そのままに適用しようとする。

コーランではアッラーの教えに従えば、他の宗教・民族よりも大きな繁栄が約束されるとされている。

だが現代は西欧が勝ち取った合理主義社会だ。(僕はこの資本主義社会が全く正しいなんて露程にも思わない)

イスラム教を正しく信仰していないからイスラム社会の繁栄が成されていないのだと自己矛盾に苦しみ、原理主義に回帰しテロに走る。

西欧の過去の植民ももちろん人道的に間違っているし、現代も国際的に不平等なんだろうけれど。

 

日本は単一民族国家で文化がとても狭く思う。アメリカにはいろんな色の人が居た。

多様化した思想をそのまま受け止めて各々を認めればいいのに。

あー自分も全然出来てないじゃない。偉そう!バカ!でも消さない。

僕は思想や文化を突き詰めれば各々個人レベルまで多様化するのなんて当たり前だと思う。

その上でコスモポリタニズムを作るものだと思う。

何時だって正しく弱い者の味方をする。

 

2年前にチュニジアでジャスミン革命が起こった。

一人の恵まれない若者の焼身自殺から。

直接的ではないにせよ、それが遠因となった今回のような事件が起こることに「人間ってこんなもんだよな」という気がする。

シーソーみたいに。

 

あの時、僕は「独裁者に別れの手向けの花束を」という意味を込めて「Flowers for Ben」という曲を作った。

深刻すぎるからライブでは演らないかな。

 

―――

 

「聖書の教えに従って人間生活を神の意志に同化させる」とは何て魅力的な言葉なんだろう。

「全ての神々は死んだ」とは一神教にとって何て説得力のある言葉なんだろう。

 

長文になったけど、これをアルジェリアの犠牲者への僕からの気持ちとして。