空白の日とピアノ

雪の降る日はなんて静かなのでしょう。

まるで時間が止まってしまったかのよう。

 

暖色の照明と優しいオイルヒーターとピアノソロを感じながらこの部屋に守られている。

 

最近家ではピアノソロばかりを聞いている。

心友から借りたNils Frahmというアーティストの「screws」。

Elliott Smithの曲をピアノのみでアレンジしたトレビュートアルバムである「Home to Oblivion: Elliot Smith Tribute」By Christopher O’riley。

2年前にものすごくはまったそれはそれは美しいゲーム、ニーアレプリカントのサントラ「Piano Collections Nier Gestalt & Replicant」。

 

癒される。。

 

ここは暖かい。外の世界はまるで死に絶えてしまったかのよう。あの空白の日と同じように。

 

あの日あの狭い部屋で僕はベットにもたれて一人虚無だった。世界は閉鎖されていた。僕はnothingだった。会える人も会いたい人もやりたい事も生きる意味も何もかもが無かった。そんな虚無の中にいたら、いつの間にか窓から光が射し込んできた。冷たく穏やかな終わりの光。そして外の世界は崩れて行くような気がした。それは現実か空想か、今ではよくわからない。ただ僕は今もそれを思い出しては感じ、それを美しい光景だと思っている。その思いを昇華して「空白の日」という曲を書いた。

 

今日もまるで外の世界が崩れて行くような感じがする。目を閉じれば。降り積もる雪と共に剥がされ崩れて溶けて消えていくような。そして意識すらも。あの時の気持ちの一部は溶けずに今も残っている。愛も影も。

 

犬は庭を駆け回り、猫はコタツで丸くなり、子供は元気にはしゃぎ回る。雪の暖かさ。暖かな孤独に痛みは伴わなくなった。虚無とはとっくにサヨナラしている。

 

今日から四連休。確定申告の準備とレコーディングと読書と映画鑑賞とやることは山積みなのです。

 

でももう少しピアノを聞いてゆっくりしていよう。